のんびりdiary

日々、思い悩み感じたことを綴ります

引きこもり時代

過去記事、8月まとめの「ホットケーキについて」あたりに、わたしの人生みたいなものを書いていました。 が…恥ずかしいので、過去記事をもってくるのはやめました。 わたしは躓き躓きしながら、学生生活を送ってきました。小中と完璧に躓き、高校で立ち直り、専門で躓き、学生身分は専門の途中で終わりました。
実習でいろいろとありまして。わたしには実習を通過するためのスキルは持ち合わせておりませんでした。知識やメンタル共に。 また、実習先の人間関係も複雑でした。医療福祉、それも理学療法士は癖のあるひねくれ性格の人が多い傾向にあります。 それに、とことんやられてしまいました。 そして、休学に至りました。
実習中でのことは、もし知りたいなあと思ってくれるなら、また時間のあるときに記事にまとめてみます。
その後、実習のことが響いて、ヌケガラのようになりました。 そんなとき愛犬くんと出会いました。

 

togetogechan.hatenablog.com

 

※詳しくはURLクリック

もう、イタズラ小僧の愛犬くんに忙しくて、いつしかヌケガラもなくなっていました。
学生のころに貯金していたお金で、愛犬くんのことや支払いなどをしていましたが。それも残りわずかになったのが去年の夏前後のことだったと思います。
職探し、面接、落とされるをずーっと繰り返し。
挫けかけたころに、ある職場に雇われました。「海外旅行の費用、留学の費用をためたい」と言って。
実際、この職場でお金をためて海外旅行にも行き、留学もするつもりでした。留学の資料も取り寄せ、旅行会社にも何度も通っていました。
研修期間ひと月、同職種経験者の同期がひとり。
同期は経験者なので、職場も教えることは物の場所程度。わたしは未経験。
一週間が経ったころ。勤務中、上に呼び出される。
やる気がない、同期はあれだけできるのにあんたはこれすらできない、このままだと研修期間はいつまでも終わらない、終わらないということはどういう意味かわかるよね?、もっと入りたいって入れられると思うの?あーあ、あれだけ行きたかった海外旅行も留学も行けなくなるね…などと言われる。
腹が立つので翌日に辞めてやった。制服も返していないし、給料ももらってないし、私物も取りに行っていない。お金も置いていた。
しばらくは腹が立つ腹が立つとばかり思いながら、タウンワークを見ていた。ハズレだ、程度の低いところに当たった。早く次を探そう。そして早く留学して、海外へ。日本にいるには、私の性格は受け入れられない。内気なところは海外では通用しないだろう。けれども、私の強気なところは日本では通用しない。早く貯金して留学してやる。
いつしか、その「上」から言われた言葉が頭から離れなくなっていた。タウンワークを見ても、応募すらできなくなっていた。
世の中、当たり前にできることが、わたしにはできないのだ。人並みだと思っていたが人並み以下だったのだ。わたしにはなんの能力もなかったのだ。赤色のペンは実は青色だったのだ。お風呂、食事…基本的なこと以外はなにもできないのだ。あの人もこの人も、仕事をしている、仕事ができる、でもわたしにはそんな能力はないのだ。
自分がとても欠陥しているようにしか思えなくなった。
毎日毎日、天井を眺め泣きながら思った。同じことを何度も何度も思った。欠陥している、と。
しばらく、それが続くと、また変わった。
お風呂とトイレはできる。愛犬くんのお世話もなんとか頑張ってやる。だけど、体は重く、一つ一つの動作が、まるで砂袋でも背負っているような感覚。食事も、器やお箸が重かった。お腹もすかない。ただ、どう器の中を空にするか…そればかり考えて食べる。味なんてしない。何を食べていたか、覚えてもいない。「実は食べていなかったよ」と言われても信じられるほどに。
わたしはなんの生産性もない。なにもできない。ただ息をして寝ているだけ。穀つぶしで金くい虫。なぜ生きている。どう生きる。なにもできないのにどう生きていく。死ぬしかない。
最後まで考えがいきついてしまった。
しばらく、それが続いた。
気がつけば、なにもかもが鈍くなっていた。
現実感がなくなって、昼か夜かも意識しなくなった。外の音や声も遠く聞こえる。触覚も鈍く、動きも鈍く、手足が錆びたような感覚。
何も考えずに、ただぼーっと天井を眺めるだけ。
生きるや死ぬやは、もう考えない。ただ、まるで時が止まったかのように、世界が遠く、静かだった。

ある日、愛犬くんのご飯がなくなった。
頼める人もいなかった。予備もなかった。
自分で買いに行くしかなかった。行くしかないのだ。なんとしてでも。
身支度だけで何時間もかかった。自転車で5分もかからない場所なのに、すごく遠く感じた。また時間も5分以上かかった。重いからだを引きずるような感覚。現実感がなくふわふわとした意識のなか、重いからだを引きずり、売り場を歩く。そして、また時間をかけて帰宅する。なんとか買って帰った。

これがきっかけになった。

ふと、愛犬くんのためにこんなことはしてられないと思った。
一番、育ち盛りで可愛らしい時期に遊んでもやれず、ご飯をあげてトイレをかえるだけで、それ以外はただ同じ空間にいるだけだった。
愛犬くんは健康に生きて10年の命。10年しか一緒にいられない。そのうちの、いくらかが無駄になってしまった。愛犬くんはわたしのために来てくれたようなもの。可愛らしく全力で生き、そうやってわたしのもとへ駆けてくる。それに構ってやれぬ、数ヶ月。愛犬くんとの貴重な時間を捨てたような気分であった。

それがきっかけで、恐怖や不安はありながらも、職探しを再び始めた。最初の数件は、面接日を決めるだけ決めてドタキャンしたりもした。履歴書まで用意しておきながら、直前になると行けなかった。
そうしながら、今の職場にたどり着く。
そして、その職場で1年が経った。

これは過去最高の引きこもり期間であった。
夏の終りか秋の始まりごろから始まった。8月か9月のこと。今の職場にたどり着いたのは、その後、12月のこと。
そして年が明けて今年の1月ごろからデパスに手をだし始める。2月末から3月頭あたりに受診しハズレ医者にあたり、デパスだけ手にいれて二度と行かず。その後、節約しては手にいれてを繰り返し、デパスにどっぷりはまる。
そのうち、デパスの量がどんどん増えていく。
そして、今の病院にたどり着いたのが今年の8月ごろのこと。


わたしホットケーキもホットでない時期もあったのでした。
遡れば、ホットでない時期がまだありますが。
それはまたの機会に…。