のんびりdiary

日々、思い悩み感じたことを綴ります

ホットケーキ、2枚

休学を決めたあとのこと。なんだか燃え尽きて、脱け殻のような生活をホットケーキは送っていました。
そのとき、たまたま気分転換にと外出しました。外出先でペットショップに寄りました。「うわあ、かわいい」と一番に目についた子、それが先日ご出勤された愛犬くんです。
他の子は一切、視界に入りませんでした。一番最初に見たワンちゃんが愛犬くんでした。シーズーなのですが、愛犬くんしか視界にいないものですから、ペットショップにいるシーズーは彼だけだと思い込んでおりました。言われて、愛犬くんのお部屋の横にシーズーちゃんがいることに気がつきました。それも、愛犬くんを抱っこしているときのことでした。
悩みに悩んで、悩んでも悩んでも彼を離せなくて、一緒に帰ってきました。貯金半分が羽を生やして旅立ちました。
でも、今思えばほんとうに出会うべくして出会ったと思うのです。彼にとっては他のご家族と一緒に帰る方が幸せであったと思います。ちゃんとお世話してあげられないとき、ちゃんと構ってあげられないとき、たくさんありますから。わたしにとっては、彼と一緒に帰ったことで、脱け殻のような生活はどこかへ消え去りました。日々、愛犬くんと一緒にいることで必死、だから気が付いたら貯金が尽き始めていたのです。
とはいえ、実習のころのダメージがまだ消えてはいなくて、職さがしはほんとうに勇気がいることでした。
勇気を出して出して何度も砕けて、やっと職が決まりました。これで愛犬くんにたくさんおもちゃ買ってあげられる、なんて思ったのもつかの間でした。
1週間後、マネージャーに呼ばれました。同期で入った人はもう一人前なのに、わたしはそれに比べて何もできない、このままだと研修は終わらない、研修が終わらないということはどういう意味かわかるか、これじゃあ、やりたいこと何一つできないね、と言われました。同期の人は経験者で、わたしは未経験でした。そのころ、上の人が様子見にきていて、そこで人員が多いので一人減らせとお達しがあったそうです。呼び出したマネージャーと違うマネージャーに、呼び出される前に聞いていました。どうも研修終われるように頑張れというふうには聞こえなかったのです。
わたしは継続というスキルが大きく欠けております。
そのため翌日、辞めました。やってられるか!と。喜んで減ってやる!と。
そして、またギリギリの貯金生活をしながら職さがし。

それが、酷く捗らない。というのも、腹立つ腹立つと、寧ろ前向き感情であったはずなのに、いつしかマネージャーの言葉が頭から離れなくなり、そしてマネージャーの言葉を過大解釈するようになっていたのです。この解釈内容を言葉にすると、とんでもなく不愉快になられるかと思うので言葉にはしませんが。
体が鉛のようでした。一動作一動作が錆びて電池の切れかけたロボットのようでした。お風呂、トイレは体が重いものの無事でしたが、食事だけは一苦労でした。器もお箸も重く、味もしない、器の中を空にすることに必死、食べるというよりも片付けるといった感覚でした。罰当たりですが。
それ以外はお布団の上、外には出ない。愛犬くんのお世話もご飯とトイレだけで精一杯、構ってあげられない、一番可愛い時期なのに。
いつしか、マネージャーの言葉なんて忘れていました。思考が停止して、ただ天井を見つめるだけでした。そして、ただひとつ、ひとつのことを考えるだけでした。
ある日、愛犬くんのご飯がなくなりました。お家には誰もいませんでした。誰にも頼めませんでした。外に出るしかなかったのです。何時間もかけて支度をしました。重い体をほんとうに引きずるような気持ちで、出掛けました。その後、数日、調子を崩しました。
その頃から、考えていたひとつのことを躊躇うようになりました。愛犬くんと一緒にいられないことが耐えられないと思うようになりました。
そうして、愛犬くんのために職さがしを再開しました。
不安定な自分とお付き合いしながら。休み休み当たっては砕けて当たっては砕けてを繰り返しました。
その結果、今の職場に決まりました。実は、母が当たっては砕けているわたしを見て、馴染みの職場に一声かけてくれたのです。とことん脛かじりでしょう?
最初のひと月は必死でした。このひと月で、人生で初めて睡眠に悩まされるようになりました。次のひと月は、少し余裕が出てきました。おかげでお引きこもり期間が嘘のように活発化しました。毎日、なんでもできました。ある日はお裁縫したり編み物したり、ある日は映画3本続けて観たり、ドラマみたり、アニメ観たり、お出掛けもしたり。元気でした。前月は睡眠に悩まされていましたが、この月は睡眠が短くても平気だったのです。ほんとうに元気でした。
そして、その翌月、元気であった自分が嘘のように、仕事だけで精一杯となりました。また、睡眠に悩まされるようになりました。耐えられなくなって、安定剤のお世話になるようになりました。
その数ヵ月後、安定剤のお世話にならなくてもよくなりました。元気になりました。お世話になっていた自分などすっかり忘れられました。毎日、輝いていました。とても活発でした。
その数週間後、また元気であった自分が嘘のようになりました。また安定剤のお世話になるようになりました。
そのあと、気が付いたときにはまた元気になっていました。
けれども、今回だけは睡眠のほうが上手くいかないので、安定剤のお世話からは抜け出せませんでした。
現段階はここになります。元気な自分が疲れてきたというところでしょうか。

長々と書きましたがホットケーキにはこういった事情が実はあったのです。所々、はしょりましたが。

実に上手く道を外してきたものです。実に上手く躓いてきたものです。いつしか、これが報われる日が来るのでしょうか?それとも罰となる日が来てしまうのでしょうか。

これからもっともっと辛いことがたくさんあるのでしょうね。愛犬くんがいるかぎりは、なんとかなると信じております。