のんびりdiary

日々、思い悩み感じたことを綴ります

サインバルタ増量して

サインバルタ増量してから、ひとつ変化があった。
今まで無頓着であったというよりも。やりたかったけれども、二の次三の次と「今はそんな気分になれない」と後回しにしていたこと。

お仕事の帰り。いつも精神的に疲れると、コンビニや他のドラッグストアの喫煙所でたばこを吸う。まず到着してから1本。お店に入ってコーヒーを買ってから。外に出て1本。コーヒーを飲みながら1本。それでも落ち着かなければ、コーヒーがなくなるまでに、もう1本。そして帰宅する。
木曜日の夜。喫煙所はドラッグストアに決める。まず1本。そして店内をうろつく。ふと、棚落ちで半額程に安くなった毛染め剤を見つけた。…が、素通りして。必要なものがないか一通り店内をうろつく。そして、棚落ち処分コーナーに戻る。ふと、思い立った。「毛を染めようか」と。その、安くなった毛染め剤を手に取る。色合いは暗め。どうせなら、もう少し明るくしたい。毛染めコーナーへ、安くなった毛染め剤を持って行く。安くなった毛染め剤と見比べながら、お店でうるさくうっとうしいことを言われない程度の無難な色合いを探す。無難に「言われてみれば茶色いような」の安くなった毛染め剤にするか。「微妙なところだけれど少し明るい」毛染め剤にするか。
そして、決めた。衝動買いみたいなものである。毛染め衝動。微妙だけれど、明るくしよう。
コーヒーと毛染め剤を買う。外に出て、1本。コーヒーを飲みながら、もう1本。そして帰宅した。
すぐには染めるつもりはなかった。だが、一通り用事を済ませて。思い立った。「今、染めようか」と。
そして、染めた。市販の毛染め剤はある程度までしか染まらない。黒髪のわたしはいくら放置してもせいぜい「染めたねー」程度であろう。髪に毛染め剤を塗っていく。そして、放置時間が過ぎるのを待つ。約30分放置しろと表示されている。
その30分、暇なのでテレビのチャンネルを変えた。なんだかホラーのようなサイコのようなものだけれどまったく怖くない、寧ろ笑えるようなコメディちっくの映画が放送されていた。タイトルは忘れた。夢中になって見た。2時間ほど経過していた。
映画が終わり、お風呂に入る。目をぎゅっと閉じて洗髪する。毛染め剤が落ちるまで。そして、毛染め剤が落ちて、ラストのシャンプー。目を開けた。毛先が見えた。「うわーッ!!」叫んだ。
なんと、なにが「少し明るめ」なのだろうか。パッケージの見本や店内の見本では、こんなにも黄色くも明るくもなかったのに!
いや、気のせいだ…と。濡れた髪でこんなに明るいのに乾けばもっと明るいとわかってはいたが、そんな思考はぶっ飛ばす。気のせいだ、乾けば少し落ち着くはずだ、と。そして、入浴後、ドライヤーをかけた。乾けば乾いていくほど、明るくなるではないか。それも、てっぺんばかりが!
毛先は良い色合いであった。てっぺんはピカンピカンである。翌日は休日であった。

土曜日、出勤した。みんなぎょっと目を見開くが、何も言わぬ。後輩だけが「綺麗な色ですね、その方が良いです」と言ってくれた。
1日「何か言われやしないか」とビクビクとしながらお仕事をした。ビクビクし損である。なぜなら、注意してくるであろう店長が休みであるのだから。

さて、日曜日は店長がご出勤である。そして、納豆もご出勤される。

覚悟を決めた。どうせ言われるのだ。

そういうわけで。サインバルタ増量して。
ひとつ変化があったこと。「やりたいけどいいや」ではなくて「やろう」と思ったこと。しかし「やりたいけど」がないので、微妙なところであるが。

でもね。せっかく、やろうと少し前向きになれたのに。そのことに対して、注意されたりぐちぐちとうっとうしくうるさく言われるのは。なんだか寂しいよね。せっかく、できたのになあって。
こんな色にしたわたしが悪いのだけれども。
だって、ナチュラルブラウンまでという規定。そもそもナチュラルブラウンってどんな色だよ?
見本の毛束、配れ、このやろう。

どこかの記事で書いたかな。人はそれぞれ色の感じかたが違う。同じ赤ペンでも。真っ赤に見える人もいれば薄めの赤に見える人もいる。グレーに見える人だっているだろう。自分が見る感じる赤ペンが、もしかしたら目の前の人は青ペンかもしれない。世の中では赤ペンで、自分も赤ペンだと認識できるけれど、目の前の人は青ペンかもしれない。逆もしかり。
日本は閉鎖的な国である。黒い髪の人が当たり前だから、髪の色を指定するようなルールがある。
「毛染め禁止!黒髪のみ!」というルールのお店に、金髪の外国人さんが仮に働きにきたらどうするのだろうか。その金髪の外国人さんの髪を黒に染めろと指示するのであろうか。それとも、生れつきだからと許すのだろうか。
アルビノのひとはどうするのだろうか。あらゆる毛が白い。色素がないので。お店は黒髪のみ。黒髪を強制するのであろうか。それとも、生れつきだからと許すのだろうか。
もし日本が。生れつき赤い髪の人もいれば金髪のひともいて、黒のひともいれば茶色のひともいる、という多様性のある国であれば。きっと、こんなルールは存在しないはずである。
好印象、清潔感。黒い髪が好印象で清潔、金髪が不潔で印象が悪いのか?
毛染めが許されるや許されないが問題ではなくて。こんなにもたくさんいる人間を、ひとつの狭い四角の中にいれて。それもきれいに並べていれて。統一しようというその思考が、わたしは気に入らぬ。
昔から昔から、日本の物の考え方が気に入らぬ。
だから、わたしは周りと上手くいかぬのだ。四角の中で文句もなく当たり前に整列している周りと上手くいかぬのだ。
結果が現状である。世の中、適当に生きるには。
長いものに巻かれて。並ぶものに従って並び。イエス、とすべてに納得する。それが一番である。
が、しかし。それができぬ。できぬ25年。
だから現状である。

そういうわけで。夕方に出勤して。注意をされまくって。しょぼくれて帰ってきます。
その覚悟を今からしっかりと決めていきます。

ホットケーキ的には、ただの茶色なんだけどなあ。
てっぺん以外は笑
てっぺんは仕方がないよ、地肌だから。あったかくて毛先よりも染まりやすいんだよ。毛が伸びてくると、少し落ち着いてくるんだけどね。
そんなこと、わかりゃしない人ばかりさ。

もし、何も注意されなければ。また本部にクレーム入れられるのだろうか。ネイルのときのように。