勝手に判断するな
岩のような体を引きずり、冴えない頭でなんとか仕事を終える。
冴えない頭なもので、なにを話しているのか。
自分でも支離滅裂だなあと思う。
なんとか仕事を終えた。
動けない、動かない。
変に緊張感、心臓がドキドキバクバク。
頭はクラクラ。
しゃがみこんでは動き……と職場を出て、車へ。
これは、運転できないなあ。
ヤバイなあ、事故するなあ。
ヤバイなあ。まずいなあ。
仕事にならない。
夢の中で怒られる。整体の担当者さんに。
「ここまでやってきたのに、無駄にするな!」
ああ、そういえば。最初の頃。1回とばしたら、次に担当者さん、鬼になったなあ。
そんなことを考えていた。
葛藤して葛藤して、予約しなおす。
いつでもいいので土曜日で、と。
では明日、と言われる。思考が動かないので、何も考えずに、ではそれで、と答える。早く電話を切りたい。
葛藤して葛藤して、病院へ。
帰ろうか帰ろうかと何度も思うほど、辛い待ち時間。
帰ろうか帰ろうかと何度も思うほど、辛い待合室の環境。
ある患者さん。「駐車場がうまって停められません、誰か使ってる人はいませんか?お願いします、協力してください!」
あ、わたしだ。
「もう終わるので出しますよ」と交代。
なんか、余裕ないくせに、笑顔でお喋りをしながら、一緒に車を移動。
薬を受け取って。車に乗る。
心も体も拒否していたはずなのに。
薬なんていらない、もういらない、飲まない、飲むものか。
すんなり飲めた。
そしたらちょっと元気になった。
飲んだから大丈夫、とりあえず今夜明日朝は頑張れる、と。
そしたら思ったら。
こんなボロボロで整体には行きたくはないなあ。
今のままでは「元気でしたー」とは言えないし、見えない。
なんとか「元気でしたー」と言えるように、見えるようにならねば。
しんどいけど。少しクリアになりました。
体も心もついてこないけど。
とりあえずとりあえず、でなんとかできるほどには。
勝手に判断するな。調子が良くても勝手に薬をやめない。
自分で調子と薬の加減などできない。
ただ、薬を戻して、体重も戻っていくのかと思うと複雑だ。
頭がおかしくて、感情抑制ができなくて、感情のコントロールができなくて、おかしなやつだから、薬が必要なのだ
その言葉は引っかかって。抗いたくもなる。
飲まないぞ、と。飲まないでもやっていける、わたしは普通だ、と。
薬を飲むと。わたしは「頭がおかしくて、感情抑制ができなくて、感情のコントロールができなくて、おかしなやつ」と自分で認めるようで、抗いたくもなる。
わたしはなにをしているのだろう。
死にたいのか生きたいのか。
続けたいのか終わらせたいのか。
自分がわからない。
とにかく、まだつらい。
何も考えたくないなあ。